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『IM-UID』でリターゲティングが可能になるって本当?

Cookieに依存せずターゲティング広告配信を可能にする『IM-UID』とは?


IM-UIDとは、『共通IDソリューション』と呼ばれる全く新しいターゲティング広告代替技術のことをいいます。近年、プライバシー保護の観点から、これまでインターネット上で広く活用されてきたCookieの利用に対する規制が世界的に広まっています。Cookieとは、WebサイトやWebサーバーにアクセスした情報を一時的にブラウザに保存するための仕組みのことであり、『ファーストパーティーCookie』と『サードパーティーCookie』の2種類があります。ファーストパーティーCookieは、ユーザーが訪問しているWebサイトから発行されているCookieのことで、Webサイト上の閲覧履歴、ログイン情報のほか、買い物カゴに入れた商品情報や個人情報などが保存されます。そのファーストパーティーCookieで保存された情報は、基本的に同じサイト内で利用されます。一方、サードパーティーCookieは、ユーザーが訪問したWebサイト以外のドメインから発行されるCookieを指し、主にWebサイト内に設置された広告に利用されています。例えば、ある商品を検索した後に異なるWebサイトを訪問した際、そのWebサイトの広告枠に以前検索した商品が表示されるのは、サードパーティーCookieによって情報の保存と追跡が行われているためです。サードパーティーCookieでは、ユーザーの意図しない場所でもWebサイトを横断して行動履歴を収集しています。これが個人情報保護およびプライバシー保護の観点から問題視され、規制が行われるようになりました。(情報の追跡を行わないファーストパーティーCookieは今のところ規制対象外)


サードパーティーCookie規制による具体的な影響として最も大きいのは、日本国内でシェア率の高いブラウザでリターゲティングが出来なくなった、ということが挙げられます。デスクトップ、タブレット、モバイルを含む2021年5月のブラウザ利用シェア率は、Chrome(44.99%)、Safari(36.43%)、Edge(8.11%)、Firefox(3.19%)、IE(3.05%)という結果になっています。前述の通り、Chrome(Google社)とSafari(Apple社)だけで全体の80%以上のシェアを占めていますが、そのChromeとSafariにおいてもサードパーティーCookie規制によってリターゲティングは不可となっています。これは、日本国内で多くの方が利用している『iPhone』においても、実質リターゲティングはほとんど出来ていないということを意味しています。このような背景から、各媒体社および計測ツールは独自でCookie規制への対策を急いで進めています。そんな中、サードパーティーCookieに依存しない共通IDソリューションとして、株式会社インティメート・マージャーからリリースされたのが『IM-UID』になります。







『IM-UID』でリターゲティングが可能になるって本当?


結論として、リターゲティングは可能になります。Cookieを利用したリターゲティングと比較して『類推制度91.5%』という前提条件付きにはなりますが、『IM-UID』を活用することで以前のようにWeb広告でリターゲティングができるようになりました。これによってWeb広告の利用価値が格段に上がりますので、ビジネスや集客においてのプロモーションで『IM-UID』の活用を検討してみては如何でしょうか。


『IM-UID』に関しては、私が寄稿するAmusement Japan3月号(2月20日発行)の連載コラムで取り上げましたので、ご興味が御座いましたらご一読頂ければ幸いです。HIRONORI KAJIKAWA