リブランディングを成功に導く“唯一の条件”
2026-01-23
リブランディングを成功に導く“唯一の条件”
それはデザインやマーケティング戦略といった外側のテクニックではなく、社長自身の覚悟と行動に他なりません。以前、自社を変えようとリブランディングに取り組んだことがありました。組織をもっと強くしたい、未来に向けて前進したい、そんな思いで始めたはずの試みが、結果的には組織崩壊を招く可能性すらあるほどの混乱を引き起こしてしまいました。今振り返れば、その大きな要因は、自分自身が本気で動いていなかったことにありました。「変えたい」と言いながらも、自ら先頭に立ち、社員に想いを伝えることをどこかで避けていた。その姿勢の曖昧さが社内に不安と疑念を生み出し、誰も本気になれない状況を生み出してしまったと思っています。だから今回は「トップが自ら動く」ことの意味と重さを、あらためて自分自身に問い直しながら一歩ずつ動き始めました。その一環として行ったのが、第一回「パーパスカフェ」です。これは、私が豆から挽いたコーヒーとパンを用意し、社員とともに朝の時間を過ごしながら、パーパスについて語り合う小さな集まりです。初回のテーマは「そもそもパーパスって何?仕事とどう繋がるの?」という、基本に立ち返る問いを軸に据えました。経営幹部はパーパスという言葉に触れる機会が多くても、実は多くの社員にとってはまだ聞きなれない言葉。だからこそ、答えを押しつけるのではなく、自然な対話の中で意見を出し合い、私自身の想いも素直に伝える、そんな時間を大切にしました。笑いもあり、うなずきもあり、楽しい雰囲気でモメンタムを作り出しながら、パーパスやPMVV(パーパス・ミッション・ビジョン・バリュー)について少しずつ考えを深めていきたいと思っています。この場に「正解」や「結論」はいりません。肩の力を抜きながらも、確かな一歩を踏み出す。その繰り返しが、中央集権と現場裁量を両立する、しなやかで強い組織への第一歩になると信じています。
リブランディングの本質は、見た目を変えることではありません。「私たちは何者で、どこへ向かうのか」という根源的な問いに向き合い続けることです。そして、その先頭に立ち覚悟をもって社内に想いを伝えるのは社長自身にしかできない責任です。「社長が本気で動く」それだけが、組織を本気で動かす力になることを、私は過去の失敗から学びました。だからこそ、リブランディングを成功へと導く“唯一の条件”は、社長の覚悟と行動に他ならないと思っています。これは誰かに任せられるものではなく、トップに立つ者の揺るぎない決意が必要です。私は今、あらためてその覚悟を胸に本気のリブランディングに挑んでいます。 HIRONORI KAJIKAWA


