梶川弘徳

CFY代表取締役CEO/Bequeath代表/ギネス世界記録 Largest kimono collectionを保有/カッコいい日本文化が好き/トライアスロンIronmanの特訓中/経営者として、マーケターとして、Ironmanを目指す者として「きものではたらく社長のBlog」配信中

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『西武園ゆうえんち』は事業再生できたのか?

2021年春にリニューアル開業した『西武園ゆうえんち』は事業再生できたのか?


戦略家・マーケター 『株式会社刀』CEOの森岡毅さんが手掛けたということで『西武園ゆうえんち』は注目を集めていますが、さすがにコロナ禍のオープンで苦戦を強いられているだろうと勝手に想像していました。しかし、現況は苦戦どころか『大成功』を収めているという状況にあります。チケット売上がコロナ前と比較してなんと13倍!コロナ禍で下がった時期と比較してではなく、コロナ前の平常時と比較して13倍です。驚きの数字ですね。しかし何故そんなにうまくいっているのか?他評に頼らず自分の目線で答えを探すために現地視察をしてきました。





『西武園ゆうえんち』で遊んでみた



西武鉄道山口線(レオライナー)の西武園ゆうえんち駅を降りると目の前にあります。レトロな電車が堂々と飾られていました






メインゲートを入ると『夕日の丘商店街』が目の前に現れます






まずは『亀山新聞舗』で園内マップをゲットしましょう。昭和の新聞風で面白いです






昭和レトロな建物がたくさん立ち並んでいます。どこか懐かしい気持ちになりますね






これは床屋さん。実際にはカットできませんのでご注意ください






『肉のおほみ』では揚げたてクロケットなどが購入できます。西武園ゆうえんちは食べ歩きも楽しみのひとつ






魚屋さんの『勝魚』ではイカ焼きが売っています






こちらは八百屋さん。大学いもやコーンスープなどが売っていました






『豊川氷問屋』では、夏はかき氷、冬は豚まんを売っているそうです






こちらはお団子屋さん。実際に食べてみましたが大きな団子でした






本格的な食事はこちらの『助六屋』で召し上がれます。写真は撮り忘れ汗






アトラクションエリアに移ると現れる『ゴジラ・ザ・ライド』。これはめちゃくちゃ面白いです。ディズニーシー『ソアリン』のような体験型アトラクションで大人も満足度高いです。かなりの投資額でしょうね






帰りに必ず通る『売店』ではしっかりと『ゴジラグッズ』を販売していました。思わず買いたくなります






ゴジラ関連のもう一つのアトラクション『ゴジラ・ザ・ミッション』。これは1時間程度楽しめます






ゴジラ以外にも『鉄腕アトム』のIPをフルに活用していますね






小学生に人気の『銭天堂』も上手にアトラクションにしていました。テレビでやってるアニメです






西武園ゆうえんちは『マンパワー』も凄いです。演出によって楽しませる仕掛けがたくさん






サザエさん風の女性が絵を描いていました。昭和のおばちゃん風のしゃべりが面白い(芸人さんなのかな)






マーチングバンドによる音楽演奏。お客さんが手拍子で一緒に楽しんでいました






園内は全て『西武園通貨』で支払います。返金不可のデポジット式なので最後は使い切って帰ります。これ凄いシステムです






ちなみにパチンコ店もありました(閉まっていましたが)











『刀』メソッドの3つの柱


西武園ゆうえんちは2021年春にリニューアルオープンしましたが、リニューアル改装予算は100億円だったとのことです。アミューズメントパークの改装予算にしては『桁がひとつ少ない』という程の低予算で事業再生が手掛けられました。森岡毅さんはこれまでユニバーサルジャパンや丸亀製麺、ネスタリゾートなどを手掛けて、その全てを見事立て直してきました。森岡毅さんが『必勝の秘訣』として持つ『メソッドの3つの柱』が西武園ゆうえんちのリニューアルでも基軸であったと語られています。


『刀』メソッドの3つの柱


①ブランドの設計
②マーケティングコンセプトを策定
③現実の世界で商品体験、性能をつくり出す


西武園ゆうえんちは老朽化、そして低予算という条件で再生させなければなりませんでした。そこで打ち出したブランドの設計が『昭和の熱気で心を満たそう。』というコンセプトであります。昭和の世界観が楽しめる場所として設計、『ゴジラ』や『鉄腕アトム』などのIPを活用したアトラクションで遊びを創出。そして、演出力の高いマンパワーでお客様を惹きこみ、熱気ある空気感を創ることにもこだわっています。低予算でも『他にない楽しさ』を見事に実現しています。


収益面においては『西武園通貨』のシステムを導入しているのが強みのひとつです。西武園通貨はチケットとセットで購入し、園内は全てその独自通貨で支払います。法定通貨ではないのでお小遣いを持たされた感覚で『使い先』を探してしまいます。しかも楽しみながら。そして『当日限りの返金不可』なので最後は使い切って退園します。西武園ゆうえんちはリニューアル以降、TVCMやWeb広告を主としたプロモーションで集客を伸ばし、チケット売上が13倍になっています。さらに『西武園通貨』によって『楽しくお金を使う』という価値体験が仕掛けられています。アミューズメントパークとしては素晴らしいビジネスモデルへと変貌したと言えるでしょう。



日経クロストレンド『森岡毅氏の必勝メソッドに「3つの柱」 ブランドの“重心”とは』より引用










次なる挑戦『沖縄の新テーマパーク』


2022年3月、森岡毅さん率いる株式会社刀は、沖縄県のブランド力を高めるために沖縄県と連携協定を締結しました。刀のマーケティング力を駆使し、沖縄を世界から選ばれる持続可能な観光立国、日本の要にすることが目的であると説明されています。沖縄本島北部で亜熱帯の自然を活かしたテーマパークの計画を進めており、現在は環境アセスメントの最終段階とのこと。名護市と今帰仁村の間に位置するゴルフ場跡地を舞台に2025年の開業を目指しているそうです。次々と事業を立て直してきた森岡毅さんは『沖縄はハワイを超える世界一のリゾートになれる』と語っています。国家的一大プロジェクトとして手掛ける沖縄テーマパークは、一体どんなリゾートになるのか。今からとても楽しみです。HIRONORI KAJIKAWA