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動画コンテンツの真骨頂

視聴スタイルの多様化



デジタル環境の変化やデバイスの進化は我々の動画コンテンツの視聴スタイルに大きな変化をもたらしています。例えば、お昼の時間にスマホで動画を見ながらランチ、家族みんながリビングにいてそれぞれ違うスクリーンを見ながらの団らん、テレビとスマホ・タブレットやPCなどのダブルスクリーンやトリプルスクリーン同時利用、ストリーミング配信動画を遠くにいる友人と同時に視聴しながらスマホで語り合う遠隔共視聴など、今までにはなかった新しい視聴スタイルが次々と生まれて、動画コンテンツの視聴スタイルは多様化しています。



時間のセグメント化



スマホという、小さなスクリーンで動画コンテンツが楽しめるデバイスが現れて、人と動画の間にも大きな変化が生じました。スマホはただ画面を小さくしただけでなく人が動画と触れる時間のセグメントを細かくしたことで、我々は電車に乗っている10分、ランチができるまでの5分、待合せ前の3分などの隙間時間で動画コンテンツに触れるようにもなりました。しかしだからといって、隙間時間のスマホ視聴ではテレビ番組や映画のような大きい画面で時間をかけて見ることが前提の動画コンテンツを楽しむには適していません。テレビ番組や映画などを見る時はそのコンテンツ分の時間を確保してのんびりと楽しむのが最適です。このように、我々は動画コンテンツに触れる場合「時間軸」の違いを想定して好みのコンテンツを選ぶようになりました。



動画コンテンツの真骨頂



動画の情報密度を現す尺度をIPT(Information Per Time)という言い方がされています。これは「時間当たりの情報量」という意味であり、スマホ視聴される動画はIPTが高い方が好まれる傾向にあると言われています。従来動画が持っていた時間軸を圧縮して短い時間の中に多くの情報を詰め込むことで新しい視聴体験を生み出すことが動画の本質を捉えるポイントであり、動画コンテンツの真骨頂であると言われています。ジャンプカットという編集技法はそういった背景から生まれました。でもなぜ、IPTの高い動画が好まれるのか?それはやはり時間のセグメント化によるものでしょう。映画やテレビ番組を楽しむ時はあらかじめそのコンテンツ分の時間を確保しますが、スマホで動画を見る時は偶然出会った動画などを隙間時間で見るなどの場合が多く、隙間時間で完結するものでなければ視聴されにくい動画となってしまいます。動画の1分間は映画の1分間とは違い、動画のために意図的に割かれた時間ではないため、日常生活のあらゆる事象が時間を奪い合うライバルとなります。この貴重な1分間を奪うために、スマホや街角で出会う動画コンテンツはIPTを高めていく必要があるといえます。HIRONORI KAJIKAWA












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