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『ダッシュボード』で経営を可視化しよう

2024-11-15

経営ダッシュボードは経営に必要なデータを可視化したもの



ダッシュボードとは、元々は自動車の計器盤を指すものですが、そこから転じて「必要な情報を1ヵ所に集め、わかりやすく可視化したもの」を意味するようになり、BI ツールや表計算ソフトなどで情報を可視化して表示させたものをダッシュボードと呼ぶようになりました。ダッシュボードではさまざまな情報を表示できますが、企業が収集・生成するビッグデータの中から経営判断を下すうえで必要なデータを抽出し、一目で確認できるようになっています。経営判断を下すうえで必要なデータは、仕入や売上といった生産管理の情報や人事、営業、広報活動などに関する情報などさまざまなものがありますが、BIツールを活用すればどんなデータでもダッシュボードにすることができます。変化のスピードが速い現代社会において、正確かつスピーディーに経営判断を下していくためには、これらの経営に必要な情報を迅速に収集し活用できる仕組みが必要不可欠です。ダッシュボードは、その仕組みのひとつとして経営に携わる人の意思決定に役立ちます。CFYでも月次の経営数値や取引の詳細内容の元データをBIツールで集計し、ダッシュボードにすることで将来の経営判断に役立てています。



(ダッシュボードのサンプル画像)



ダッシュボードは、さまざまな元データを集計して「データの可視化」という利点を得ることができるものですが、私はもっと大きな意味で経営の可視化ができると思っています。それは、経営状態をまるで一枚の大判紙に描いたかのように「鳥の目で見る経営全体」の可視化です。情報が Excel などで表にまとめられているような状態では、内容を理解するために数字をひとつずつ確認し、内容を読み込む必要があります。しかし、ダッシュボードであれば、グラフや図表、アニメーション効果などを使って情報が見やすく整理されているので、一目で内容を把握することができます。収集した情報をリアルタイムで更新でき、グラフやアニメーションなどを使って可視化できるので、経営判断を下すにあたって情報集めや分析に時間をかけることなく企業の現状を知ることができます。このように、経営状況を直感的に理解できるというのがダッシュボードの最大の利点になります。経営データをダッシュボードにするには様々なBIツールがリリースされていますが、無料で活用できる「Power BI」から初めてみるのがおすすめです。ダッシュボードを活用して経営の可視化をしてみては如何でしょうか。HIRONORI KAJIKAWA