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ベンチマーキングのすゝめ

ベンチマーキングは、自社のビジネスプロセスの非効率な部分を改善するため、同じプロセスに関するベストプラクティス(優良事例)をベンチマーク(指標)とし、自社と比較分析して変革を進める経営手法です。端的にいうと「ベストに学ぶ」です。良い知恵をとことん学んでそれを取り入れることは経営改革の近道となります。但し、視察による表面的な「観察」だけではなくプロセスや理由などをしっかりと分析・研究しなければ自社の成果につながることはありません。逆にしっかりと手順を踏んだベンチマーキングをすれば自社の経営改革へ大いに役立つことでしょう。

ベンチマーキングのおすすめ手順
①適用範囲を決める
②対象企業を決める
③調査データを基に比較分析する
④ベストプラクティスを特定する
⑤目標設定する
⑥実行する
⑦検証・評価・見直しをする

まずは、自社のベンチマークすべき機能や要素を明確にして適用範囲を決め、適切な対象企業を選定します。次に、その先進的な企業を調査してデータを集め分析を行い自社との比較をします。そして、その企業のベストプラクティスの本質を理解し徹底的に学びます。そのあと、ベストプラクティスをどのように自社に取り入れ、どのくらい業績改善を図るかの数値的目標を立てて実行フェーズに移ります。あとはPDCAのサイクルを回すのみです。

ビジネス環境が目まぐるしく変化する中、企業が持続的成長を為し続けるためには、改善を繰り返し絶えず生産性を向上させるしかありません。社内にある改善の種には限界があるため、社外の先進的企業からどんどん学び、アレンジして自社のベストプラクティスとして取り入れることは経営改革の近道です。経営改革はSWOT分析などいろいろな良い方法がありますが“徹底したベンチマーキング”という方法もおすすめです。

私、本日より全国7エリアの視察に行ってきます。視察結果はベンチマーキングの事例紹介として1月24日の船井総研さんのセミナー講座でお話しさせて頂きます。少しでも受講者の方のお役に立てれば幸いです。 HIRONORI KAJIKAWA