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AI時代で人が強みにすべき能力とは?

AI時代をどう生きるか



『シンギュラリティ』

シンギュラリティ(Singularity)とは英語で「特異点」という意味。 「人工知能(AI)」が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)、あるいはそれにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念のことを言います。2016年にソフトバンクの孫正義氏が「シンギュラリティは人類史上最大の革命である」と発言し、認知が広がりました。孫氏は「シンギュラリティによってすべての産業が再定義される」と提唱しています。そして、レイ・カーツワイル氏の著書「ポスト・ヒューマン誕生」によると、シンギュラリティは「2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」と記されています。カーツワイル氏は2045年に訪れる技術的特異点によって、AIが人類の知能を超えることで「AI自身がより優れたAIを生み出せるようにもなる」と見解を示しています。



AIは、コンピュータの高度な演算能力を活用し、取得したデータに基づいて未来の予測を立てることが出来る技術です。従来のコンピュータは、人間が入力した通り計算することや、あらかじめ定義されたプログラムに従って出力することなど、出来ることが限定されていました。AIのアルゴリズムはそんな前提を覆し、入力されたデータを基に法則性を独自に発見し、自らの分析や予測を自発的に出力出来ることが高く評価されています。これまで分析や予測、意思決定などを行うのは人間の仕事とされてきましたが、今その概念が大きく変わろうとしています。



では、これからシンギュラリティを迎えると言われている状況において、我々人間はどうすれば良いのでしょうか?簡単な問いではありませんが、ひとつは「AIには出来ないことをやる」という考えがあります。今のところ、AIには出来ないこととしては下記のようなことが挙げられます。



<AIに代替できない能力>
●非構造化データのようなノイズの多い情報の処理
データには大きく分けて、構造化データと非構造化データとよばれる2つの形式が存在しますが、非構造化データ(人間の都合に合わせて不規則に並んでいるデータ)の処理は得意ではありません。

●人間のような汎用性の獲得
AI技術はさまざまな用途に使うことが出来るものの、1つのAIを全ての用途に使えるわけではありません。画像検知なら画像検知AI、翻訳なら翻訳AIと、タスクごとのAI開発が必要です。

●過去データにないタスクへの対応
ディープラーニングによって画像生成のようなクリエイティブなタスクに対応出来るようにはなってきたものの、過去に事例のないタスクにはまだ弱い部分があります。



『AI時代で人が強みにすべき能力とは?』


その結論は、「創造力」と「コミュニケーション力」です。



AIは人間の知能に似た機能がありますが、人間の感情は理解出来ません。 そのため、相手の心理を理解しなければならないリーダーやマネジメントの業務など、『コミュニケーション』が必要な仕事は難しいと言われています。カスタマーセンターで必要とされるようなパターン化の可能なコミュニケーションは可能ですが、言葉の真意を読み取ったり冗談を冗談で返すような柔軟なコミュニケーションは不可能です。お客様との繊細なコミュニケーションを必要とするような仕事はまだ少し難しいでしょう。



また、現在のAI技術では『創造力』の必要な仕事は出来ないとも言われています。AIの動作はあくまで過去データに基づくものです。データとデータをランダムに組み合わせたものなどを複数個提示することはできても、過去データにない斬新な情報は提示することが出来ません。「0から1を創り出す力」や「今までの常識にとらわれず、新たな発想と思考の枠組みを創り出す力」、あるいは「全く新しいビジネスを発案する力」といったような、本当の意味での創造力は現時点では持ち合わせていません。



人間の脳の仕組みは全てが解明されているわけではありません。もしも脳の仕組みが解明出来たのならばその仕組みをプログラム化した汎用的なAIを開発することが出来るでしょう。しかし、それはまだ少し先のこと。私たちの世代で誕生するかもしれませんし、誕生しないかもしれません。あるいは、絶対に開発できないことが証明されてしまうかもしれません。そんな遠い未来のことを考えるよりも、今と近い未来でどう生きるかを考えた方が良いのではないかと思います。今のAIの能力では苦手とされる「創造力」と「コミュニケーション力」を磨き、本格到来するAI時代でも強みを発揮できるようにしたいものであります。



創造力とコミュニケーション力を鍛える


ということで、創造力とコミュニケーション力を鍛えるために『デジタルマーケティング EXPO』に行ってきました。さまざまな新技術がお披露目されており、まさに最新テクノロジーの宝庫ですね。Webマーケティングのメンバーも楽しそうにコミュニケーションを取っていました。





まずはみんなで記念撮影(拓ちゃん写真切れててごめん)






早速、部長が新しいSNSサービスの会社さんとコミュニケーションを取ってます






今度は違うブースに移動して何やら楽しそうにお話ししてますね






お、拓ちゃんが良いものを見つけたようです






私もちゃんと情報収集しました(会場ではかなり歩くので洋服です汗)




たくさんの会社の方とコミュニケーションを取り、いろいろな最新テクノロジーに触れることが出来ましたね。Webマーケティングのメンバーも楽しそうに、かつ真剣に見て廻っていました。きっと創造力とコミュニケーション力が鍛えられたことでしょう。お疲れ様でした。HIRONORI KAJIKAWA









大切な仲間たち