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マーケティングの本質は『市場創造』なり


そもそもマーケティングとは?


日本マーケティング協会は、「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」という定義付けをしています。

広告宣伝や販売促進、あるいは市場調査やマーチャンダイジングなどの活動がマーケティングであると認識されることがあります。しかし、これらの活動はマーケティングの重要な要素ではありますが、マーケティングの概念全体を表しているものではありません。マーケティングとは「市場創造のための総合的活動である」と認識する必要があります。

次に、本質とは何か?について考えてみたいと思います。例えば、厨房で人がお肉に塩コショウをしている場面を見た時、ほとんどの人が料理をしている場面であると認識すると思います。しかし、料理の本質は「お肉に塩コショウすることである」と説明されると違和感があります。料理の本質とは「おいしい食事をつくることである」と説明されると納得できます。それと同じように広告宣伝や販売促進、あるいは市場調査やマーチャンダイジングなどはマーケティングの活動の一部であり、本質とはいえません。

では、マーケティングの本質とは何か?それは、消費者に新しい価値を提供するするという「市場創造」であると考えます。新しい市場や既存の市場を再創造することで、商品やサービスをより良いものに再定義すること。これがマーケティングの本質であります。



いま必要とされるマーケティング


消費者のライフスタイルやニーズが多様化している今、経営を支えるマーケティングは重要性が高まり、その役割自体も変わってきています。では今、どのようなマーケティングが必要とされているのでしょうか?

それは「購買行動データドリブン」のマーケティングです。

消費者のライフスタイルやニーズの多様化を、何らかの方法で可視化・定量化して購買行動データとして分析する。その購買行動データによるマーケティングこそが、いま必要とされているマーケティングとなります。購買行動データマーケティングによって成果をあげるためには、当然、分析するデータが必要となります。データを収集する仕組み、仮説やKPIを設定する人材など、企業はマーケティングの体制を整えることが求められます。

消費者の購買プロセスで可視化されていないことや、商品開発を経験値による定性的な判断をしていることなど、まずは重要性が高いところから可視化・定量化して、購買行動データドリブンのマーケティングをすることで施策に成果をもたらす可能性が高まります。「見えないもの」を「見えるもの」として可視化し、消費者の購買行動を理解する。購買行動データドリブンのマーケティングこそが、いま必要とされるマーケティングとなります。



マーケティングの本質は「市場創造」なり


新しい価値を提供する「市場創造」は、消費者行動の可視化と着実なマーケティングによるPDCAが重要なカギを握っています。消費者とコミュニケーション取ることや、消費者の目線を知ること、また独自調査で得た可視化データなどから消費者の行動を定量的に深く知ることで、マーケティングの本質である、消費者に新しい価値を提供するという「市場創造」がなしえるのかもしれません。HIRONORI KAJIKAWA














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