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パーパス・ドリブン

2020-05-18

パーパスの再定義


新型コロナウイルス感染拡大阻止のため、4月7日に7都府県を対象とした緊急事態宣言が発令され、更に16日にはその対象が全国に拡大されました。国内で実施されている休業要請や外出自粛はウイルス感染者数の抑止に一定の効果を上げている一方で、経済面・社会面で大きな犠牲を強いています。このトレードオフを乗り越えるべくフル活用されているのがデジタルテクノロジーです。テレワーク、オンラインショッピング、オンライン学習、デジタルツールを使ったコミュニケーションなどは既に常識として定着しつつあります。我々は行動の変化に伴って意識や価値観も変化しているため、新型コロナウイルスが一旦収束したあともテレワークなどの行動変容はニューノーマルとして定着すると考えられます。今回のコロナ禍は、突然始まり予想外のパラダイムシフトを引き起こしたとさえ言えます。この一挙にワープして変化した時代の流れはもう後戻りすることはないのでしょう。そのため、企業はこのパラダイムシフトを前提に、自社のパーパス(存在意義)を再定義することが必要です。社会から何を必要とされているのか?事業でどのような価値提供ができるのか?新たにその意義を問われることとなりました。



パーパス・ドリブン


パーパスを成長戦略の動力として位置付けるためには、いかに「明確に言語化した戦略性のあるパーパス」を組織の求心としてセットできるかが重要です。サスティナビリティを考えないビジネスは今後、淘汰されていくと言われています。企業は今こそ「何のために存在するのか」という社会的意義を見つめ直し、明確なパーパスを示す必要があるでしょう。また、パーパスは社会的意義を示すだけでなく、働く人にやりがいを与え、働きたくなる環境を作り、優れた人材を引き寄せます。

「我が社は何のために存在するのか」
「私たちはなぜここで働くのか」

パーパスを事業と紐づけて最大化し、動力にする「パーパス・ドリブン」がVUCA時代を企業が生き抜くための方法となるのかもしれません。HIRONORI KAJIKAWA