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『Googleとモンゴル帝国』に共通する組織文化

2023-12-15
先日、あるビジネスサイトで「Googleとモンゴル帝国の共通点」という記事を読んでとても面白かったので共有しておこうと思います。


モンゴル帝国は、歴史上最大の人類国家として有名ですが、その国家を一代で築き上げたのが「チンギス・カン」です。ちなみに、近年はチンギス・ハンではなくチンギス・カンと呼ぶようになってきたそうです。このチンギス・カンは、1800年間続いた多くの騎馬遊牧民族による戦争を終結させ、騎馬遊牧諸民族を統一し、モンゴル帝国を建国しました。しかも、その国家を歴史上最大規模まで拡大させたという、とんでもないことを成し遂げた人です。このチンギス・カンは一体どうやって歴史上最大規模のモンゴル帝国を建国したのか?しかも一代という猛スピードで。


チンギス・カンがモンゴル帝国を築くことができたのは組織の作り方に要因があったといわれています。その要因を一言でいえば「多様性」です。モンゴル帝国はユーラシア大陸を東西に渡って徐々に統治していったわけですが、強さだけではなく様々な宗教に対して寛容であったため、人々との信頼関係が成立し、優秀な人材が仲間になっていったことで組織がどんどん大きくなっていきました。リーダーであるチンギス・カンが、組織の人材登用や能力の高い人を導入する方針に優れた柔軟性を持っていたこと、これこそがモンゴル帝国が歴史上最大規模の人類国家になった要因であるといいます。


一方、モンゴル帝国と共通点があるといわれているGoogleは一体どんなことが共通しているのかをみてみましょう。Googleのマネジメントについて書かれている書籍「How Google Works」では、Googleという世界的な最先端企業が、スマート・クリエイティブと呼ぶ多面的な才能を持つ人材をいかに引き寄せて活躍させるかということに心を砕いているかが描かれています。「いま取り組んでいる仕事は世界を変えるだろうか?」という共通の指標を持ち、才能ある人材を飛び抜けて高い目標に挑戦させ続けることが大切。そうすることで世界へGoogleの力を示すことが可能となり、世界中から能力のある人材が集まるのだといいます。


モンゴル帝国とGoogleの共通点。それは、有能な人材が集まる戦略的な組織文化を持っていること。私が読んだビジネスサイトの記事にはこう書かれていました。組織とは人の集まり。人が活躍するから組織は強くなり大きくなっていく。そしてさらなる有能な人材が集まってくる。そのために、Googleという世界的な最先端企業ですら、人材が活躍できる組織であり続けるために心を砕いている。むしろ、それをやっているから世界的な最先端企業なのでしょう。モンゴル帝国とGoogleに共通する組織文化。やはり「人の活躍」というところにありました。共感。HIRONORI KAJIKAWA