『自分にない価値観』との接点づくり
2023-11-17
普段の生活や仕事の中で「それって良いのかな?」や「これはOKで良いんだっけ?」といったことを感じることが増えてきました。些細なことでいうと、AirPodsを耳に装着しながら会話する、あるいはレストランで2人ともスマホを見ながら食事するといったことなど。また、仕事においては、今までの自分にない考え方や発想を耳にすることがあった場合、それに違和感があったとしても否定することが間違っているのかもしれないと考えさせられる場面が増えてきました。
このような感じ方は「私の価値観」で見た場合の違和感であり、相手の価値観で見ると私の方が少数派なのかもしれない。アナクロニズムは、このように「自分の価値観」だけで見てしまうことで陥ってしまうと考えるようになりました。ということで、「自分にない価値観」との接点を意図的につくるようにしています。
考えてみれば、コロナ禍を経て生活様式が変容し、環境の変化によってビジネススタイルに変化が生まれたことや、デジタルネイティブのZ世代が台頭し、彼らが教育を受けてきたSDGsの考え方が世の中に浸透してきたことなど、価値観の変化の要因はそこらじゅうに溢れています。そんななか、「自分の価値観」だけを頼りに仕事や生活をしていくとアナクロニズムに陥るのは当然のことかもしれません。とはいえ、自分にない価値観との接点をつくるのは意外と難しいものです。そこで私の場合は、考え方が気になる人たちが集まる「オフ会やイベントに参加する」という方法で接点をつくるようにしています。ちなみに、私が意図的に接点をつくっているのは①AI専門家②Z世代③エンドユーザーの方々です。
私の場合、経営者として会社を経営していくうえで、これからの組織作りにおいてAI活用は重要なファクターであることは間違えありません。そういった意味からもAI専門家の考え方や価値観は積極的に理解していこうと思っています。また、これから世の中を支えていくZ世代の方々は、私たち世代とは違った価値観を持っているケースが多いと感じています。素直に聞き入れて、自分にない価値観を積極的に受け入れていこうと思います。そして、自分がビジネスを展開する市場にいるエンドユーザーとの関りは絶対に持った方が良いと感じています。エンドユーザーとのオフ会は定期的にやっていますが、本当に価値ある学びとなっています(ちなみに、そのエンドユーザーはZ世代)。
「自分にない価値観との接点づくり」として、このような方々が集まる場所へ足を運び、直接話しを聞くことを意図的にやるようにしていますが、自分の価値観のブラッシュアップに対して即効性があると実感しています。是非、お試し頂ければと思います。
GMO AI Meet Up 2023
ということで、先日、GMOさん主催のAIイベントに参加してきました。このイベントは、AI専門家とAIに関心がある方々がおよそ500人ほど集まったAIの最大規模イベントでした。AI専門家の方々によるAIの現在地と未来の話しは良き学びになったのは当然として、そこに参加していたAIに関心がある方々との交流が価値ある時間となりました。正直、難しくて理解できない話しもありましたが、考え方や価値観を知ることが目的なのでそれでよし。まさに「自分にない価値観との接点」となりました。
ベビタピって知ってますか?
突然ですが、皆さんベビタピって知ってますか?ベビタピとは、TikTokクリエイターがつくった原宿にあるタピオカ専門店であります。ベビタピは、土日はもちろん、平日でも何時間待ちの大行列ができる超人気店です(交通整理の警備員さんがいるくらい)。大人気TikTokクリエイター「しなこさん」たちに会えるお店として、小中学生を中心に大きな話題となっています。先日、娘たちが行きたいというので、これも自分にない価値観との接点づくりの一環だと腹をくくり、ベビタピへ行って参りました。
これがその店内。TikTokクリエイターさんがタピオカの上にまるでSphereのような球形を作っています。
出来上がるとクリエイターさんが掛け声をかけてきました。「それでは!ベビタッピ!と大きな声で!お父さんもっ!はい!」
一緒にやりました。
「ベビタッピ!」
ストローをさすと煙がもくもく。
子供たちは大盛り上がり。
なんかちょっと楽しかったかも。
ベビタピはプライスレス。
ベビタピは、人気のTikTokクリエイターに会えて、一緒に「ベビタッピ!」をやれるのが大ウケして大繁盛しています。グッズを買うとTikTokクリエイターのサインが貰えるということで、ほとんどの人がグッズを購入していました。いやー凄いビジネスセンスです。自分の価値観だけで生活していたら絶対に行きつかないカルチャーです。これまた、自分にない価値観との接点を作ることができました。教えてくれた娘たちとベビタッピを指導してくれたTikTokクリエイターさんに感謝(恥ずかしかったけど)。ありがとうございました。HIRONORI KAJIKAWA