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実践から学んだ『FC加盟の検討ノウハウ』

2023-09-29
CFYは、新規事業として始めてフランチャイズ(FC)に加盟しました。初めてのFC加盟ということで、何について検討するべきかすら分からない状態でキックオフしたのが約1年前。いろいろな方に相談させて頂きましたが、意思決定は自分たちで行わなければなりません。現在、不安を抱えながらも事業スタートに向けて粛々と準備を進めています。手探りでひとつひとつ精査しながら進めいくうちにFC加盟についての「検討ノウハウ」が構築されていることに気が付きました。ということで、今回は『実践から学んだFC加盟の検討ノウハウ』というタイトルで記述しようと思います。



まず、事業をどう選ぶか?


FC加盟する場合、一般的には「既に事業が決まっているパターン」と「FC加盟をすることだけが決まっていて事業はこれから決めるパターン」があるかと思います。今回のCFYの場合は後者のパターンです。そのため、情報収集することが最初の作業フェーズでした。情報収集のためにはフランチャイズショーに行ってみたり、経営者つながりのFC事業を見学させて頂いたりしましたが、重点を置いたのは「経営の実態を聞く」ということ。幅広く情報を集めながらも「ビジネスモデル」と「収益実績」を経営者に直接聞いて、実態を深く理解することを重視しました。逆に、そこが見えないFC事業は魅力的であっても選択肢から外しました。ここはブレないようにルール化しても良いと思います。「ビジネスモデル」と「収益実績」をしっかりと調査しつつも、それと同じくらい重視したポイントが他にもあります。それが下記の3つ。

①市場環境
②成長性
③法律改正

まず、ニーズと競争についてはしっかりと分析が必要です。ニーズが強くて競争が緩い市場であれば事業の成功率も高くなります。そして、市場に成長性があることも重要です。ここは予測値でも良いので数字での確認がベスト。最後に、法律改正の可能性があるのかどうか。法律改正の可能性については専門家に聞くとおおよそのことは分かります。

前述のように、ビジネスモデルと収益実績について、「経営の実態を経営者に聞く」ということ。そして、①市場環境 ②成長性 ③法律改正の可能性について調査をすること。CFYはFC事業を選ぶにあたってこのような目線で検討して事業を選びました。



シナジーをどう考えるか?


FC加盟をするにあたって、コア事業とのシナジーについてどう考えるか?というのは結構迷いました。シナジーは全くないよりはあった方が当然良いです。ただ、こだわりすぎてしまうと事業選択や成功率に影響が出てしまう。と考えているうちに、シナジーには3種類あることに気が付きました。それが下記の3つ。

①事業シナジー
②財務シナジー
③理念シナジー

まずは、コア事業とのシナジー。これが出せるのが一番良いです。しかし、ここにこだわり過ぎると新規事業自体に悪影響が出てしまう可能性があります。なので、そのような時は財務シナジーを出すというのも一つの考え方だと思います。財務的なシナジーが出せればコア事業の強化にもなります。そして最後は、理念シナジー。経営理念の推進に対してシナジーを出すこともできると思います。例えば「社会への貢献」や「ウェルビーイング」など。ちなみに、今回のCFYは財務シナジーになります。会社経営の目的は利益やキャッシュではありません。しかし、人間にとって空気や血液が必要なように、会社も利益がなければ生きていけません。ミッションを実現するために財務シナジーを生むのはとても重要なことです。事業シナジーが出せそうになくても財務や理念でシナジーを出すというのもひとつの考え方ではないかと思います。



重要ではないもの


FC事業を経営するにあたっては「こだわらなくても良いこと」があることにも気付きました。効率的な経営をしていく上では「必要のないもの」というのはいろいろありますが、FC事業においてコア事業ほどこだわらなくても良いものを3つ挙げてみます。

①ビジネスの主導権
②スピード投資回収
③コア事業との親和性

まず、FC加盟すると基本的に本部の指示に従って経営することになります。つまり、経営の主導権を持つことがありません。むしろ、良く考えられたビジネスモデルに従って経営した方が上手くいく。これがFC事業の性質なのでビジネスの主導権を握ることはあまり重要ではないです。また、投資回収に関してはスピードというよりは長期目線を持って回収し、事業の安定を優先する方が良いでしょう。FC事業の場合、サービスや価格が決められているケースが多いので、回収スピードをコントロールすることが出来ないと考えた方が良いかもしれません。そして、シナジーのところでも記述したように、FC事業に関してはコア事業との事業シナジーはあまり重要ではないと思います。(M&Aは事業シナジーが最優先)



加盟ブランドはどうやって選ぶか?


選択した事業によってはFCブランドがいくつもあるケースもあります。どんな基準でFCブランドを選ぶべきなのか。ここはしっかり基準を決めて慎重に選んだ方が良いです。ブランドによってルールやインセンティブが異なりますし、一度加盟すると同業他社へは数年間加盟することが出来ないという制約があることが多いためです。今回、CFYは下記の3つの基準でFCブランドを選びました。

①セールスポイント
②サポート体制
③ロイヤリティー対効果

まずは、セールスポイント。それぞれFCブランドによって強化しているポイントが異なります。そのような時は、ユーザーにとっての利便性やニーズに対して、FCブランドが強化しているセールスポイントがずれていないFCブランドを選ぶことが重要です。次に、サポート体制が万全かどうか。特に、初めての産業へ参入する場合は本部のサポート体制がかなり重要になります。そして最後に「ロイヤリティー対効果」が見合っているかどうか。多くの場合、トップブランドは認知度が高いですが、その分ロイヤリティーも高い傾向にあります。認知度とロイヤリティーが釣り合っているか?下位ブランドの認知度では不足か?ルールはどうか?FCブランドをしっかりと比較した方が良いでしょう。一番避けたいのは、トップブランドで認知度は高いが、ユーザーの利便性やニーズとずれていて、しかもロイヤリティーが高いというケース。加盟ブランドが既に決まっていたとしても、他のブランドと比較するフェーズは持った方が良いのではないかとも思います。



揃えておきたいリソース


FC事業開始する前にこれは揃えておいた方が良い、ということがありますので記述しておきます。

①管理職人材
②運転資金
③専門知識

やはり、まずは人。事業の管理責任者は絶対に欠かせないですね。そして運転資金。多くの場合、事業開始と同時に黒字確保は難しいと思います。半年から1年くらい赤字補填できる運転資金があった方が安全です。これは自己資金である必要はないので調達資金でも良いと思います。ちなみに補助金が適用できる場合も多いので中小企業診断士などと相談すると良いです。そして、業界の専門知識はしっかり学んでおいた方が良いですね。管理責任者はもちろん、代表者あるいは担当役員もしっかり頭に入れておいた方が良いでしょう。





(おわりに)
『実践から学んだFC加盟の検討ノウハウ』はこんな感じになります。CFYは、新規事業として始めてFC加盟して、不安を抱えつつもひとつひとつ精査しながら事業開始に向けて準備を進めています。慎重に進めてきたこともあり手間が掛かっていますが、経営者の話しを聞いたり、ビジネスモデルを理解したり、リアルなビジネススクールで学んでいる感覚で検討ノウハウが構築できています。実践から学んだFC加盟の検討ノウハウ、皆様の何かのお役に立てば幸いです。もしもこれからFC加盟を検討するということがあればお気軽にご相談ください。



ん!? ところで、何のFC事業やるの?

すみません!まだお知らせNGということなので時期が来ましたらお知らせ致します!HIRONORI KAJIKAWA