TOP>経営者>『価値ある情報』が集まる人の考え方

『価値ある情報』が集まる人の考え方

2023-03-17

『価値ある情報』が集まる人と集まらない人では何が違うのか?


経営資源は「ヒト」「モノ」「カネ」の伝統的な3つに分類されることが多いですが、近年ではそこに『情報』が加わり、4つに分類されるのが一般的になってきました。それだけ『情報』が経営資源としての価値が高く、経営に大きな影響を与えることになったのだと考えられます。一方で、IT化やWeb普及が進み、情報過多の時代へと突入したことで、本当に価値のある情報を見つけることが難しくなったという弊害も出てきました。しかし、そんな環境でも『価値ある情報』を確実につかみ、ビジネスや投資活動において大きな成果を挙げている人がいます。『価値ある情報』をつかめるかどうかで成果が大きく変わってくるようになったということで、「ヒト」「モノ」「カネ」の伝統的な3つの経営資源に、新しく『情報』が加わることになったものと考えられます。では、『価値ある情報』が集まる人と集まらない人では何が違うのでしょうか。私的分析によって『2つの違い』があることが分かりました。





<違い① 『情報収集の意図』>


●価値ある情報が集まる人
『やる』と決めた上で、現状維持の選択肢を一旦外して情報収集をしている

●価値ある情報が集まらない人
『やらない』という現状維持も選択肢に入った状態で情報収集をしている





<違い② 『見つかるもの』>


●価値ある情報が集まる人
『やる』と決めた上で、現状維持の選択肢を一旦外して情報収集をした結果、
どう動けば良いかの『判断材料』が見つかる

●価値ある情報が集まらない人
『やらない』という現状維持も選択肢に入った状態で情報収集をした結果、
いろんな情報が集まり過ぎて決断に至らず、現状維持の『言い訳』を見つけてしまう
















『価値ある情報』が集まる人の考え方


そもそも『価値ある情報』とは何か?

価値ある情報とは『決断に使える情報』と捉えておけば良いかと思います。前述の通り、価値ある情報が集まる人は『動く』ことを前提に情報収集し、その結果として『どう動けば良いかの判断材料』が見つかるという傾向にあります。情報を成果につなげるには、まず『決断に使う』という意図で『価値ある情報』を収集することから始まるのかもしれません。次に、『価値ある情報が集まる人の考え方』について見てみたいと思います。価値ある情報が集まる人は、どんな考えを持っているのでしょうか。情報に向き合うにあたって大切にする3つの考えがあることが分かりました。


①情報を決断に使う
②情報で価値を生む
③一次情報にこだわる




まず、『①情報を決断に使う』について。これは、『情報』というのは意思決定や経営判断に使うものであるという考えを意味しています。収集することや調べることが目的ではなく、何かの決断に使うというのが情報収集の目的である、ということをブラさないことが重要となります。次に、『②情報で価値を生む』について。これは、新たな価値、あるいは利益を生むことこそが情報を利用することの意義であるということ意味しています。情報というのは無料ではなく有料であり、収集するだけではなく利用して価値を生むことが重要だと捉えるべきであります。そして、『③一次情報にこだわる』について。『価値ある情報』が集まる人はここを一番大切にしています。川上情報や実体験、つまり一次情報を入手するために惜しまず時間やお金を費やします。人との繋がりを大切にし、インターネットや人伝えの情報ではなく自らつかむ情報にこだわります。一次情報にこそ本当の価値があると考えているのでしょう。











『価値ある情報』が集まる人は、情報に対しての向き合い方そのものが違っています。情報取集のためには惜しまず時間とお金を使うべきという概念が強く、一次情報をつかむためには人脈を大切にするという傾向にあります。如何に一次情報を入手するかを考え、様々な努力をしています。そのようにして情報過多の中でも本当に価値ある情報をつかみ、不確実性の時代でも大きな成果を挙げているのだと思います。『価値ある情報』が集まる人の考え方、少し参考にしたいものであります。HIRONORI KAJIKAWA