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『弾み車効果』で進化する理念経営

2023-01-20
『CFYは、経営理念を経営の基軸として掲げ、その実現を目指す理念経営を実装しています』



理念の実践と実装


理念経営とは、会社が定めるパーパスやMVV、大切にする価値観などを中心に経営判断を下したり、事業運営をするというように、理念を重視した経営方法のことをいいます。理念経営は『理念』が全ての軸になるため、意思決定を行う場面や議論を行う中での軸が明確になり、社員全員で同じ方向を向いて取り組むことを可能にします。経営理念を策定したら実践、そして実装というフェーズに入っていきますが、このフェーズが非常に重要な箇所であり、おろそかにするとせっかく創り上げた経営理念が形骸化してしまうことになります。『実装』の手前である『浸透・実践』の段階では手法をいくつも考えるより、経営TOPが率先して経営理念を活用することが何より大切であると考えています。何故なら、経営TOPが経営理念を意識せず行動もしていないのに「社内にはしっかり浸透している」という状態は現実的にあり得ないからであります。これは私自身にいつも言い聞かせていることです。経営TOPである私が理念経営を意識して行動することによって社内への浸透が進み、そこで初めて施策が活きてくる。理念の浸透と実践はTOPの率先垂範によって成し得るものであると考えるようにしています。





PJTチームとバリューカード


経営TOPが率先垂範していることを前提としたうえで、理念浸透を図るための施策としては、社員参加型ワークショップや社内の対話会、浸透ツールの活用等々があります。CFYにおいては、PJTチームの活動とバリューカードの活用、この2つがインターナル活動として大きく機能しています。PJTチームが月に数回ミーティングを行って理念浸透の具体策について話し合い、次から次へと奇抜な策を社内へ投げ込んできます笑。このPJTチームはなんて情熱的なんだといつも感心させられるほど。そのPJTチームが発案した『バリューカード』とは、経営理念が書かれているだけではなく、社内コミュニケーションツールで共有された『バリューな事例』に対してスタンプを押していくという『スタンプカード』になっており、社員全員へ配布されています。バリューカードは全員参加型ということもあり、これによって理念が一気に社内の隅々まで浸透したような実感があります。この結果を客観的に見てみると、理念浸透の施策は全員参加型のスタイルであること、そして参加したくなる空気感をいかに醸成できるか、ということがポイントなんだろうと感じています。PJTチームの皆さん、いつも強めの圧をありがとうございます笑




(PJTチームメンバー)






(バリューカードの表面。半分に折ると名刺サイズになります)






(バリューカードの中面。スタンプを貰えるとちょっと嬉しい)






『弾み車効果』で進化する理念経営


『ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則』という本の中で『弾み車効果』ということについて書かれています。(ジェームズ・C・コリンズ著)

『偉大さを持続できる転換は、準備段階から突破段階に移行するパターンをつねにたどっている。巨大で重い弾み車を回転させるのに似て、当初はわずかに前進するだけでも並大抵ではない努力が必要だが、長期にわたって、一貫性をもたせてひとつの方向に押しつづけていれば、弾み車に勢いがつき、やがて突破段階に入る』



会社の成長や理念の浸透はすぐに成果が出るものではないが、一貫性を持って継続すればやがて勢いがつき倍速、倍々速で成果へとつながる、ということを言っています。理念の浸透というのも初めは巨大で重い弾み車を回転させるのに似ていますが、一貫した理念経営を実装すると『弾み車効果』によって、理念浸透もやがて突破段階に入るのではないかと感じ始めています。まだまだ弾み車を回し始めたばかりのフェーズだと認識していますが、一貫性を持たせてひとつの方向に押しつづけ、弾み車に勢いをつけて突破段階への突入を目指していきたいと思います。HIRONORI KAJIKAWA

ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則