コロナ禍でこそ活かしたい『経営理念』
2021-08-20
“理”ばかりではなく、経営には“情”が必要なんじゃないか?
「経営理念とは企業が目指す理想形を明文化したもの」ということをよく目にします。確かに、経営理念とはこのことだと思います。しかしこれは、会社や経営層が目指す理想形であって、社員にはいまいち身近には感じないのではないかとも思います。経営理念を主軸に経営する場合、大切にしたいのが「経営層の独り言にしないこと」これは私自身に言い聞かせている言葉です。
「企業は人なり」
社員一人一人が組織に愛着を持ち、社員と企業が一体となってお互いに成長し合い、深い絆で結ばれた関係をつくる。そのためのエンゲージメントを高めるためにはどのような施策が必要なのか?まずは経営理念そのものの"存在を示す"ことではないでしょうか。潜在意識まで経営理念の存在がしみこむように目・耳・口に訴えることが重要ポイントであると考えます。
私が大切にしていきたい3つのこと
①トップメッセージとして経営理念の存在意義を実情に合わせて発信
②トップ自らが社員へ向けて日々の朝礼やミーティングで伝播
③社員参加型の社内ツールへの展開
経営理念の共有は、トップの「熱意」と「率先垂範」が大切だと考えています。経営理念が勝手に浸透していくことはありませんし、実情と合わないことを独り言のように語っても良くない。揺るぎのない経営理念を、環境変化を見据えたトップの言葉として日々伝えていくことが重要なのではないかと思います。そうすることで社員一人一人が経営理念の意義を見出すことができ、主体性を発揮して仕事に取り組み、働きがいを向上させることができると考えます。それらの結果として強い組織に成長していく。そういうものだと自分に言い聞かせ続けていきたいと思います。HIRONORI KAJIKAWA