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長寿企業ビジョンリトリート 〜次の10年を描く2日間〜

2026-06-12

リトリートの目的


先日、Crazy For Youホールディングスとして初めての「長寿企業ビジョンリトリート」を開催しました。今回のリトリートの目的は、ホールディングス体制を強化することです。

私たちは現在、それぞれの事業会社が理念の実現に向けて日々挑戦を続けています。各社の経営陣やメンバーは、それぞれの現場で成長を目指し、より良い価値を生み出そうと努力しています。だからこそ、親会社であるホールディングスがその成長の足を引っ張るわけにはいきません。各事業が前を向いて進んでいるにもかかわらず、親会社の役割や方向性が曖昧であることで意思決定が遅くなったり、判断基準が不明確になったりすれば、それはグループ全体の成長を阻害することになります。

ホールディングス経営において最も重要なのは、親会社が果たすべき役割を明確にすることです。私たちが目指しているのは「共創分権経営」と「横断統治」を両立させる組織です。各事業が主体的に意思決定を行いながらも、理念やビジョンによって同じ方向へ進んでいく。そのためには、ホールディングス自身が何を担い、どのような価値を提供する存在なのかを明確にする必要があります。今回のリトリートは、何かを決定する場ではありません。ホールディングスの存在意義や役割を共有し、経営陣としての共通認識をつくるための場として開催しました。





普段のオフィスでは、どうしても目の前の業務や数字、緊急性の高い課題に意識が向きます。しかし、長寿企業を目指す上で本当に重要なのは、理念やビジョン、組織の方向性といった土台の部分です。正解を探すのではなく、共通認識をつくる。そして、経営陣同士の信頼関係を深める。今回のリトリートでは、そのような考えのもと、以下のアジェンダについて議論を行いました。






1. ホールディングスビジョン


最初に確認したのはホールディングスとしてどこを目指すのかという話です。事業が増えるとそれぞれが独自に成長していく一方で、全体としての方向性が見えにくくなることがあります。だからこそ、まずは全員で同じ景色を見ることが重要です。私たちは単なる事業グループではなく、それぞれの専門性を活かしながら「日本文化の新たな価値創造と未来への継承」を目指しています。この共通認識を持つことが、すべての議論の出発点になります。



2. 経営ビジョンと最重要経営方針


次に議論したのは、経営ビジョンと経営の軸です。私たちの経営ビジョンは、

『日本文化を未来につなぐ生態系の創出』

です。そして、その実現のための経営方針として「共創分権経営」と「横断統治」を掲げています。リトリートで話したかったのは制度やルールの話ではありません。

「なぜ分権なのか」
「なぜ理念が必要なのか」
「なぜ横断統治が必要なのか」

という思想の部分です。組織は仕組みだけでは動きません。理念という共通言語があって初めて、多様な事業が同じ方向へ進むことができます。



3. 各事業とグループ各社の役割


事業数が増えるほど重要になるのが「各会社の役割を明確にすること」です。リトリートでは、価値の体現と顧客創造、理念の体現と人材育成、自律的成長と収益基盤の確立、グループ間シナジーの創出という普遍的な役割について整理しました。特に大切なのは「何をやるか」よりも「なぜその事業が存在するのか」を共有することです。事業同士が競争するのではなく、役割を理解し合い補完し合う。長寿企業を目指す上で欠かせない視点だと思います。



4. ホールディングス役員の役割


会社の未来を考えるとき、組織の役割だけでなく、経営陣の役割も明確でなければなりません。特にホールディングスでは「誰が何を意思決定するのか」が曖昧になると組織のスピードが落ちます。一方で、役割を明確にし過ぎると縦割りにもなります。だからこそ重要なのは、役割を定義しながらもお互いを理解し合うことです。今回のリトリートでは、役職ではなく使命という視点で議論を行いました。



5. 未来に向けたオープンディスカッション


最後は自由討議です。おそらく、この時間が最もリトリートらしい時間だったと思います。「100年企業になるために、私たちに何が足りないのか」この問いに対して、それぞれの立場から意見を出し合いました。このパートは正解を出すことが目的ではありません。むしろ、普段は言語化されない違和感や不安、期待や可能性を共有することに意味があります。未来は誰か一人が決めるものではなく、対話の中から生まれるものだからです。



なぜリトリートなのか


リトリートは会議ではありません。数字を決める場でもなければ、タスクを整理する場でもありません。日常から離れ、未来を語り、理念を確認し、仲間との信頼関係を深める場です。そして何より、普段は忙しさの中で後回しになってしまう「本当に重要なこと」に向き合う場でもあります。

今回のリトリートでは、資料を共有して議論するだけではありませんでした。みんなで夕食のカレーを作り、同じテーブルを囲みました。サウナにも入りました。夜遅くまで、会社の未来について語り合いました。普段のオフィスでは出てこない話もたくさんありました。理念のこと。事業のこと。役割のこと。そして、それぞれが抱えている悩みや不安のこと。こうした話は会議ではなかなかできません。だから私は、リトリートには大きな価値があると思っています。








共創分権経営は、信頼関係から始まる


私たちが目指しているのは、中央集権型の組織ではありません。事業責任者が自ら意思決定し、自律的に経営を行う共創分権型の組織です。しかし、分権は権限を渡せば実現するものではありません。理念を共有し、お互いを理解し、信頼する。その土台があって初めて機能します。だからこそ今回のリトリートでは、資料の共有と同じくらい、一緒に過ごす時間を大切にしました。カレーを作る時間も。サウナで語り合う時間も。組織づくりにおいては会議と同じくらい重要なのだと思います。

長寿企業は、優れた制度だけでは生まれません。理念があり、役割があり、そして信頼関係があります。今回のリトリートでは、ホールディングスとして目指す未来や組織のあり方を共有すると同時に、その土台となる信頼関係を深めることができました。次の10年。そして100年企業に向けて。まずは同じ未来を見て、同じ方向を向くこと。今回の2日間は、その大切な第一歩になったと思います。HIRONORI KAJIKAWA











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