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『組織マネジメント』は レバレッジのアナロジー

2024-02-02
仕事において成果を挙げるためには自分の実力以外にも、組織が持つ力やマネジメントの力というものを使うことが出来ます。自分ひとりでは小さなことしか成し遂げられないが、組織の力や周囲の力を利用することで大きなことを成し遂げられる。そういった意味でいうと、組織マネジメントはレバレッジ(テコの原理)のアナロジーともいえます。


組織の力やマネジメントの力はテコでいう棒の役割を果たします。自分の実力によって棒を動かし、やり遂げたい仕事や大きな成果という物体を動かす。組織やマネジメントという力によって如何に自分の実力を拡大させるかを考えて仕事をする。そうすることで、自分の実力以上の成果が出せるようになるかもしれない。これがレバレッジ(テコの原理)のアナロジーです。


そして、ここで重要になってくるのがテコの使い方です。テコの原理は基本的に支点の位置をどこに設定するかが重要です。支点と自分が力を加える力点の距離を離すと少ない力でもテコを動かすことが出来ます。しかしその分、棒を動かす距離が長くなり、たくさん棒を動かす必要があります。ビジネスシーンでいえば、実力が少ない状態で組織や上司の力を借りてチャレンジする場合は、相談や根回しなどにしっかりと時間をかけて進めることが大切です。


一方、支点に力点を近づけると大きな力が必要になります。しかし、棒を動かす距離は短くなる分、少し動かすだけで作用点は大きく動くことになります。組織の中である程度の権限や権力を持つ人は、効率を考えてこのやり方をするのが良いでしょう。


テコは使い方を間違えると作用点に力がはたらくことがありません。テコに対して力を入れる箇所が全く違う、あるいはテコの原理を無視してテコを動かそうとする、といった使い方をしてしまうといくら力をかけても思うような成果を出すことが出来ません。


なかには、テコの存在を無視して自分の力だけで実力以上の成果を狙う人もいますが、せっかく組織に所属している(組織を率いている)のであればマネジメントの力や組織が持つ力、あるいは仲間の力や上司の力は存分に利用した方が大きな成果を楽に挙げることが出来るはずです。


テコの形には個性があることも理解が必要です。組織やマネジメントによって様々な個性が存在しており、どこかが弱いテコの形もあれば、変わったテコの形も存在していることでしょう。テコの効果を最大限得るためには、使い方を見つけるしかありません。難しいですね。


しかし、そんな個性的なテコの形を持つ組織であっても、その組織に長くいる人が特性を知っていてテコを使った成果の出し方を知っているかもしれません。あるいは、同じような経験をした外部の人からアドバイスを受けることが解決に向かうかもしれません。はたまた、身近にいる仲間の力を借りることがテコになることもあるでしょう。それらもひとつのテコの使い方です。


自分ひとりでは小さなことしか成し遂げられないが、組織の力や周囲の力を利用することで大きなことを成し遂げられる。レバレッジ(テコの原理)のアナロジーは、実力の少ない人、百戦錬磨の人、誰であっても利用して自分の実力以上の成果を出すことが出来るかもしれない。そう考えると、レバレッジ(テコの原理)のアナロジーって、めちゃくちゃ重要かもしれませんね。HIRONORI KAJIKAWA